ウォンバットやしろの『そうさくさんぽ』

不定期連載枠ですが、創作ラボ編集長・ウォンバットやしろが創作さんにインタビューしたり、面白い企画や、創作全般のことについて、コラムを書いてみようと思います。
今回はwebコミックフリーマガジン企画:Subalternの主催でいらっしゃいます、眩目くるめさんにお話を伺ってまいりましたー!

webコミックフリーマガジン・Subalternとは。

社会からどう定義されようと、実際のまま在ろうとしている作家の作品が好きです。 そういった作家や、あるいはそうでない作家たちが、自ら発表を行うフリーマガジンとして誕生したのが、「Subaltern」です。
作家の偽らざる「好き」を、そのままそれが好きなひとのもとへ届くように、1年に数回の不定期刊行を行います。


○聞き手:ウォンバットやしろ

ウォンバットやしろ(以下、「ウォン」と表記)
まず、企画の概要を教えて頂けますか?

眩目くるめさん(以下、「眩目」と表記)
企画の概要としては、商業でやっている方も含めていろいろと、細かい制限を気にせずそれぞれの作家が好きなものをそのまま描いたようなものを完成原稿でいただいて掲載するカタチのマガジンです。
コンセプトとして一番最初に掲げのは『大人向け、ニッチな作風』……まあ私の好みなんですけれど(笑)
そういう作品をつくられているかたが好きに描いていただいたものをそのまま公開出来るイメージを込めて、キャッチコピーは『すきをとどける』webコミックフリーマガジン。

定期的に発行していくってことで商業とか定期的に作品を公開していく訓練じゃないですけど、作り続ける事自体が割りとハードルになっているなあというのは誰しも思っていることだと思うので、それの発破かけになればいいかなあというのがあります。
わたしの個人的な目標ですが、紙面自体のクオリティをあげていって最終的には実績として、作家の人が提示できるような内容にしたいなと思っています。

ウォン
確かに、こういうものを出していますよ!というものが提示できればあればクリエイターとして、強みにもなりますよね。

眩目
作風としてこういったものを出してます。というのと定期的に連載の媒体があるっていうのは信頼性があるのかなーと。締め切りをちゃんと守れますよ、ある程度のクオリティで作品をつくることができますよ、と。もちろん読む人のことを考えて作るという狙いもあります。

ウォン
読者がいて、自分たちがどう好きなものを届けようか?といったコンセプトなんですね。なるほど。今は作品だけでなく、クリエイターとしての技量が見られているってことですかね?

眩目
今はやっぱり(読者とクリエイターの)距離が近いので、どう作品を発信していくのかってのはあると思います。こういう場に割りと積極的に参加していく、というのは広報になればいいなあと。
現時点ではまだそこまでの実績を作れてはいないので今後の課題であり目標です。作家の紹介活動とかも参加していただいた方には出来たらなと考えています。
そういうつながりを作るって部分でも何かきっかけになればいいなとおもいます。これも希望なんですが…(笑)

ウォン
素晴らしい!今回このインタビュー企画は初回なのですが、この企画「Subaltern」のコンセプトがとてもいいなあと思い、眩目さんにお声かけしたんですよ。
企画って個人的には難しいと思っていて、継続していかなきゃいけないし、クオリティも高めたいし、かといって出すのが遅くなってはいけない。何らかの制約をどうしても決めなきゃいけない。かつ、眩目さん自体もクリエイターなので、取りまとめなど並行しておこなうのは、大変かと思います。
その中で、何故この企画を立ち上げようと思われたんですか?

眩目
一番最初にあったのは、私が冊子のデザインをしたかったのと、一人ではモチベーションが続かないので、私の個人的に親しくさせていただいてるかたが、みんなニッチで私の好みもニッチ方向なので、そういうところにだせるようなフリーマガジンが作りたいよねって話がありまして……

アンソロみたいに確立的ではなく、かつ商業ベースで乗るような。頻繁にはもちろんだせないので、年に何回かだせたらいいよねって話があって……
そこに創作活動を精力的にされている知人に後押しをしていただいたので、とりあえず一回やってみようかってカタチで創刊したのが今年の1月ですね。
最初の私がやりたいなあと思っていたことにたいしてのリアクションを結構いただけたのが大きかったですね。

ウォン
ちなみに、活動は完全にwebのみなんですか?

眩目
将来的にバックナンバーが増えたところで、紙ベースのものをコミティアやコミケで出せたらなと思っています。そのために印刷に耐えうるサイズのものを頂いているので、いただく原稿も(サイズが)大きいです(笑)
いきなり紙ベースでやるには何もバックがないので、少しマガジン形式で積み重ねてきたものを出したいなあと思っています。

ウォン
なるほどなるほど。しかし、Subltarn クオリティ高いですね!

眩目
普段真剣に創作をされている方ばかりなので、クオリティ的には私も自信をもって作品を送り出せるものが出来ているなあと感じています。
くやしいのは今のところ編集が私一人なので、あまりハイペースでは出せないと。そういう事情もあったりします(笑)

ウォン
Subltarnを構成している作品の傾向はどんなものがありますか?

眩目
バラバラですね(笑)
基本的にはそんなに統一感は、活躍されている場所に統一感がないかもしれないです。絵柄も寄らないようにお声掛けはしてますね。ひとつでも好みの話に出会ってもらえればいいかなと思っているので。
やはりニッチ層向けなので、あまり王道にないネタを好んでいる人をメインターゲットにしているので一辺倒にはならないかなと思います。

ウォン
そのへんが『すきをとどける』というか、より深いところにつながっていくのでしょうね。

眩目
完全に趣味の領域なのですが、それが何かに繋がればいいのかなと下心ですかね(笑)

ウォン
自分も拝見したときに、色んな方がいらっしゃるとおもって。

眩目
将来的にプロとして活動したいと考えているかたも、そんなことも関係なく漫画を描くのが楽しいというかたもいらっしゃいます。
執筆で参加していただくかたに関しては、全然アマチュアの方でも私自身もイラストに関してはアマチュアなので、今後は色んなかたに参加していただけたらと思います。

ウォン
コンセプトがハッキリしているので、それが何より大事なのかなと思います。どう動けばいいのか、楽しみになるのかってのがわかりますしねえ。しかしHPもしっかりしてますね……

眩目
一人で私がなんでもやっていますね、やれることが増えたらいいなと思います。
作品を見やすくってのはもちろんなのですが、何かしらイベントだったりライブビューイングだとか動くきっかけじゃないのですが、そういう装置になってくれればなあと思います。イベント出来る人とかもいてくれたらありがたいなあとか思ったり(笑)

いずれ作品を描く人達も増えてくれたらいいなあと思っています。
ちゃんとやっていることが伝わらないと参加されるかたも身内止まりになってしまうので、今後の働きしだいなので頑張りたいと思います(笑)

ウォン
やるからにはガツっと動く感じなんですね!

眩目
そうですね!せっかく立ち上げたものなので、一応webだけの広報じゃなくて、DM配ったりだとか、京都のフリーペーパー専門店『只本屋』さんっていうお店があるんですけど、そこにお願いしたり、国際漫画ミュージアムさんにお願いしたり、創作するひとだけに向けたもので終わらないといいなと気持ちを込めてやってます。

ウォン
ウェブだけに留まらない努力をされていらっしゃるんですね

眩目
ウェブは動き続けないと埋もれてしまいますよね。いずれ紙媒体で出したいという希望もあるので、母数多く告知したいと思いました。

ウォン
精力的に活動されていらっしゃって驚きますね……素晴らしい!企画のお話をしっかり聞かせていただきました。ありがとうございます!
では眩目さんのお話をきかせていただきますね。眩目さんはどういう創作をされていらっしゃいますか?**

眩目
私は基本的には絵描きです。コミックイラストをかいてます。ストーリーはあんまり、長い話はかいたりしませんね。基本はウェブでイラストを出したり、過去には展示会をやったりしたことあります。

ウォン
展示会とかすごいですね!

眩目
やろうと思えば誰でも(笑)

ウォン
いやいやいや、そんなことないでしょう!?

眩目
ギャラリーと交渉して安く借りられればそれこそ誰だってできますよ(笑)グループ展でやったので気軽な感じでやりましたね~楽しかったですよ。
個人でやっているのはラインスタンプとか販売しています。一応デザインもする場所があればしたいって希望はあります(笑)
あとは寄稿が多いですね。

ウォン
漫画っていうよりかは、作品をかきつつ寄稿しているスタイルなんですね。

眩目
漫画はメインではないですね。本意ではないです(笑)

ウォン
面白かったので本意じゃないってキッパリ言われたのは驚きました。

眩目
ありがとうございます。長く続けられないので、イラストが本丸だといいたいです(笑)

ウォン
お話が戻りますが、ラインのスタンプかわいいですね

眩目
コロコロネコっていうスタンプを販売しておりまして、このねこがやたらと一部の人に評判がいいのでシリーズ化しています。HPでごらんいただけます。

コロコロネコ

ウォン
めっちゃかわいい……何がいいって収まりの良さと、あんみつみたいなのに……かわいい。

眩目
見た感じ美味しそうって意見が多く最終的に食べられるポジションにおちつきました(笑)
一応ねこって設定でいるのですが、おすしおいしいトートとかも作っています。

ウォン
これってコロコロネコって名前なんだ……かわいい。

眩目
注文出来るので宣伝いただいても大丈夫ですよ。 トートやTシャツなどもあります。

ウォン
お寿司おいしいTシャツ…(爆笑)これ面白いなあ……

眩目
こういうグッズを色々作れるサービスが今あるのでもっとみんなやったらいいと思ってます(笑)

ウォン
ぼくもそう思います。グッズは幸せになれますね…!では、最後に今後の活動はいかがですか?

眩目
この春は、救済系アンソロジーとlunaという創作百合アンソロジーにも参加しています。どちらも5月コミティア発行ですのでぜひごらんください。

救済系アンソロジー :http://n20th.web.fc2.com/shirouri/kyusai/index2.html
luna:http://masochischika.tumblr.com/

Subltarnとしての当面の目標は紙面化ですかね、まずは一年間やってみないとってところもあるので。 それに初夏にむけてフォロワーさんを増やしたいですね。モチベーションアップに感想をいただけるような環境作りをしていきたいです。

ウォン
眩目くるめさん、ありがとうございました!

webコミックフリーマガジン・Subaltern

ホームページ:http://subaltern.wp.xdomain.jp/
公式ツイッター:@comic_subaltern