お料理しますか?

キャラは食材、ストーリーは調理手順?

たとえ話から始まった居酒屋トーク。この前、ふと「キャラクターって食材だよね」「ストーリーって料理の作業手順だよね」といったたとえ話をしたところ、物語をキャラクターから考える人とストーリーから考える人の『差』というか『同じところ』を言葉に出来るくらい意識できたので、今回はその話をしてみようと思います。剣術?あとで適当に絡めます。

ストーリーからキャラクターを考える人。けっこうこの手の人も多いかと思います。僕も半分以上『こう』です。今でも『こんな話が書きたいなあ』から必要なキャラクターを配置するのですが、この手の考え方は「今夜は焼き魚にしよう。ご飯と味噌汁も作って、そうだ大根おろしもつけちゃうか」みたいな感じで献立というかキャラを配置していくんですよね。

キャラクターからストーリーを考える人。食材を見て、「お、これは煮物なんかよさそうだ。もしかしたら刻んで他と混ぜ込んで炒めたら美味そうかな」と料理方法を決める感じで、キャラを活かそうというスタンスで始めるわけです。

入り口はどっちからでも

ストーリーとキャラの練り込みは、まさに食材と調理法みたいな関係で、どちらかから始めなければいけないと言うことはなく、調理方法決まったら食材を吟味し、吟味したらもっと良い調理法がないか模索して、出来上がる料理を良いものにしようと頑張るわけです。

腕の良い料理人であれば、調理方法の腕前で、どんな食材でも美味しく調理するでしょう。
良い食材であれば、もしかしたら調理しなくても、そのまま楽しむこともできるかもしれません。
ただ、良い食材と良い料理人が出会ったら……どうでしょう。
目指すべきは、そこなんだろうなと。

これおもしろいの?

ということで、コラムの中でも何度となく言っていますが、自分の作品は何を面白がってもらうために書いたのかを言えるようにしておくのが大切なのではないか――ということ。
たとえば自著作を並べたメニュー表があったとして、そのひとつを指されて「これおもしろいの(これおいしいの)?」と問われた場合、「まずは注文して読めよ(喰えよ)」とはなかなか言わないですよね。

こういうキャラ(食材)を、このように料理(ストーリーで動かし面白いリアクションさせるように)しているので、その手の料理がお好きならお気に召しますよ、と言いますよね。料理人であれば、そこは言えて当然であると言えます。
適当に鍋に放り込んで煮込んで塩ぶっ込んだら良い感じになりました!な作品も書いた覚えがありますが!(わりと最近の話)

じゃあレシピはプロットなのかな?

といった話になったら、やっぱりプロット(レシピ)通りに作ると整うけど、レシピに書いてない食材や調理手順踏みたくなるんだよね~!みたいになって、「ああ、慣れてないやつが失敗するパターンだな!」みたいになって乾いた笑いが漏れてきた例のあんな空気タイムです。

こうなってくると、レシピというかプロットは書くにしても頭で組むにしても、なかなか整えていないと難しいよね!という結論に。下手な鉄砲数撃って当てるのも、調理を夥しい微調整の末に味を調えるのも、過程を認識してると力になることはなりますが、とにもかくにも何度も完結作品を作って覚える必要があるわけですよ。
あ~、いちばん面倒くさいんすよね、作品完成させるの(言っちゃ駄目な言葉)。楽しいけど楽じゃないという例のあの空気。

感想は課題にも繋がる?

世の中のお母さんのご飯の手間を考えると頭が下がります。料理の感想も「おいしい」だけじゃなく、食材と料理方法に言及して手間を慮ってお礼を言えるようになれたらいいなあと、この頃とくに思います。
そのあたりを意識していると、他の方々の作品に関する感想とかも表現しやすいのかなと。「おもしろかった」だけではなく、「どこそこで誰それがこうなったのがよかった」とか、流れを意識して楽しめるようになるのではないか、なれたらいいなあと、この頃とくに思います。

とくに思うことしきりですが、そのあたりから自分に足りなかった物を意識できたり、他の調理手順が今回の料理に合っていたのではないかとか、こんな食材も合うのではとひらめいたり、次に活かせるいろんなチャレンジ項目が浮かび上がってくるからな~と。
いやいちばんきついのが物語を書き終えることなんですが!

まとめ

物語を書くにあたって何をしたら良いのか、キャラとかストーリーってなあに?といった雑談から始まったこの『たとえ話』ですが、そこに至ったのは無念無想、勘というかなんというか。勘というものは努力と経験に裏打ちされた立派な才能であり、術理が発動する筋道に繋がります。

なのでこの料理に対するたとえ話も、無念無想から放たれたたとえ話であり、もしかしたらけっこう良いとこついているのではなかろうかという、無理矢理剣術に絡めて言ってみようというこの締め部分。まさに活殺自在剣(?)。
作品の味付けは大丈夫でしょうか。

い、いちばんこわいのが……しょ、賞味期限!ああ!できた話はすぐに食べさせてね!?あと作ろうと思ったらすぐに作ろう!あ!ああ~!!(ビクンビクン)

とかく、日持ちのするものやいつまでも色あせない作品もあるのですが、一過性の流行廃りに乗って一気に書くのもまた必要なのかなと思いますけど、か、書き上げたらすぐに!ああ、すぐに発表を!(何かのスイッチが入ったのか悶絶)